旅行業とギャンブル

旅行業とギャンブル業は、どちらも発展し続けている産業です。両者には重なる部分があり、補完し合っています。依存しているとも言えるでしょうか。

著名な大規模観光地ラスベガス、マカオ、モンテカルロ等は、ギャンブルにより今日の地位を確立しました。社会学的現象としてのギャンブルは、こうした観光地の旅客者数に大きな影響を与えています。旅行業がギャンブル都市を形成し、その品質を高いレベルにまで引き上げたのです。

旅行とギャンブルという現象が相乗効果を生んで、旅行業界に新しいタイプの観光、いわゆる「カジノツーリズム」が誕生したことからも、この2つの業界の相関性がわかりますね。世界でカジノツーリズムのトップを走るのは、ラスベガスとマカオであり、観光収入は数億ドルに上ると推定されています。

観光地としてのギャンブル

ギャンブルやカジノは、ギャンブルゲームが好きな人だけでなく、好奇心旺盛な観光客にとって魅力ある観光スポットとなっています。長年にわたる調査によって、観光客はさまざまなカジノでお金を費やし、プレイしていることが分かりました。また、カジノへの観光客が増えれば、雇用機会の増加にもつながります。

旅行中の遊び

観光客は、一般的に楽しいことや新しいことへのチャレンジが好みますが、カジノはまさにそのニーズを満たしてくれます。今日のカジノには、魅力あるサービスやゲームは無数に存在しているので、観光客は誰でも何か面白いものを見つけられます◎。

多種多様のゲーム

ギャンブル業界の施設は、ギャンブル好きや観光客のあらゆるニーズを満たすべく多額の資金を投入しています。そのため、スロットマシン、バカラ、ポーカー、ビンゴ、ブラックジャック等、いろいろなカジノゲームができるようになっています。

おすすめのギャンブルスポット

ほとんどの観光地では、ギャンブルができる場所は多数あり、ルーレット、ビデオポーカー、スポーツ賭博等のアクティビティを楽しめます。多くのカジノ企業が常に創意工夫を競い合っているので、観光客は素晴らしいギャンブル体験を求め、特定の観光地を何度も訪れるのです。

カジノによって、観光業が盛んになっている国もあります。特に米国、オーストラリア、マカオではカジノの存在が大きく、2016年のラスベガスの観光客数が4000万人を超えたことからも、観光への影響がいかに大きいかが分かります。カジノで大金を稼いで楽しみたいなら、ラスベガスは必ず訪れるべき場所ですから、こうした数字にも説明がつくかもしれませんね。

一方、マカオは、今やギャンブル業界のメッカとなりました。マカオがラスベガスにとって強力な競争相手となっている理由は、主に富裕層の客、いわゆるVIPの呼び込みに集中しているからです。

富裕層は大枚をはたいて豪華な施設を楽しむことを好みますが、マカオはそのニーズに確実に応えています。ゴールデンメンバー特典、プライベートギャンブルルーム、素晴らしいアメニティ等の提供です。これにより、2013年には多くの富裕な観光客を呼び込むことに成功し、同年のカジノ全体の利益のうち66%は高額ギャンブラーで占められていました。